漫画「明日、私は誰かのカノジョになる」(アスカノ)など

明日、私は誰かのカノジョになる、という漫画を読みました。私は、実家に1000巻以上は優に越す漫画を実家に所持するぐらいたくさん漫画を読んできましたが、この通称「アスカノ」は神マンガです。

皆様は面白い漫画とはどういう漫画だと思いますか。話の面白い漫画とか、伏線を張って回収するのが上手い漫画とか、キャラがいい漫画とか色々あると思います。私は、描写に無駄がない漫画がいい漫画だと思っています。

話の面白い漫画で言うとワンピースとか、伏線を張って回収するのが上手い漫画は進撃の巨人とか、キャラがいい漫画で言うと鬼滅の刃とかが挙げられると思います。

無駄がないというと、マンガ以外ではベートーヴェン交響曲とか映画とかで言うとゴッドファーザー(1,2)は描写に無駄がないと思います。アニメで言うとまどマギも無駄がほぼないですね。

私はマンガは立派な表現物であり、ある種の芸術の要素が強い思っています。芸術には「遊び」が全くないわけではないですが、ある種の完全性が求められます。

描写の無駄がない≒完全性のある漫画を読むと、その芸術性ゆえに幸福な気持ちになります。

また、描写の無駄がないということは、つまり文学性があるということにも繋がります。文学性と言うのは語り過ぎないことが条件でもあるからです。語り過ぎると文学性がなくなる↔︎語り過ぎない=無駄がない=芸術的というわけです。

 

このアスカノは今まで読んだ漫画の中でもトップクラスに無駄がない、しかも心理描写が抜群に優れていると思います。

たとえば、冒頭のレンタル彼女を利用するいわゆるヲタク風味の小太りの男と、レンタル彼女である主人公の間の緊張感や駆け引きが絶妙に表現されていることはよく読めば分かるでしょう。

また、心理描写が絶妙と思った場面。ある事件で生じた主人公とその友人の心の隔絶をこの作者は決して露骨に表現したりしない。最小限かつ最大限で絶妙かつ自然な心理描写を用意してくれます。

 

さらに言えば、心理「描写」自体の前提となる、その心理描写に至るまでの心理の移り変わりー変遷ーを非常に丁寧に描いており、肝心な場面での心理描写がより効果的になっていることがわかります。そのまた前提の前提として、キャラクターの人物像をよく最初に練って書かれていることも非常にポイントが高いです。

 

さて、このアスカノの芸術性について詳しく語ってしまいましたが、話自体も非常に面白いです。絵も上手いし可愛い。

 

ぜひ読んでみてください。私はkindleで買ってスマホで読みました。

 

男女関係についての勉強にもなるので、女子はもちろんぜひ男子こそ手に取って欲しいと思っています。

 

ちなみに、5巻から出てくる「ゆあてゃ」という歌舞伎町ぴえん系女子が非常に人気だそう。

 


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高須先生のyoutubeでも話題になっています。

(ちなみに、このゆあてゃと言うキャラもキャラやセリフがガチガチに練られていてリアリティが半端じゃないんですよね。8巻の最後の方のとある有名なセリフが読後数日間反芻されるぐらいセリフのセンスもいいです。)

 

 

 

 

アスカノの凄さについては2万字ぐらいは語れてしまうので、今日はこの辺にしておきます。

2回以上読んだ方が良さが分かるのでぜひ1回目合わなくても即断しないで頂けるといいかなと思います。

 

 

一応、法律の話でもしておくと、今まで敬遠していた井田・講義刑法学を読みましたがかなり面白いですね。

私は、山口とか西田の教科書をたくさん読んでいたので頭が結果無価値で凝り固まっていましたが、行為無価値も悪くないと思うようになりました。最近は松原・刑法各論が欲しいですね(これも結果無価値なのですが…)。

あと司法試験の選択科目で取っていない独占禁止法の授業を取ってしまい、試験に自信がないので誰かに助けて欲しいです。

 

司法予備試験合格後、急にウィンタークラークやらで就活気分にさせられて並行して司法試験の用意もしなければならないとかで、かなりしんどかったのですが、土曜ぐらいからもう12月はいいやと思って退廃的な生活を送っていたら、回復してきた気がします。しかし、ここでまた中途半端に気合を入れてしまうと、またリバウンドで調子落ちそうなのでしばらく勉強しないメンタルを守りたいと思います。

 

ダイパリメイク実況するのは先になりそうです。