司法試験・予備試験を受験する上での現在の王道とは何かを考えてみました。
結論から言うと、①講義は必要不可欠ではない。②重問、③アガルート論証集、④短答パーフェクト・択一六法、⑤過去問回す、⑥基本書+百選が王道の勉強法だと思います。
■講義はなくてもいい、重問、論証集
まず挙げられる王道は、アガルートの重問とアガルート論証集だと思います。
基本的に、予備校の講義を受けることは合格にも実力にも直結はしないと思っています。講義を受けても問題集を回さない限り実力は伸びないからです。予備校において真に価値があるのはむしろ教材だと思います。
他方、講義重視の予備校も多いです。初めに不完全なテキストや答案例を配布して修正させる予備校はその最たる例です。
特に、重問のような短文事例問題集は薄く素早く一周するのが一番大切な勉強法です。
なので、長い講義をたくさんの時間を使って受講してようやく一周できるような工程を想定している予備校は現在では論外だと思います。
しかし、重問は初めからかなりのクオリティの答案例と最低限の解説がついているので講義を聞かなくても十分使えます。むしろ初学者以外は原則受けないぐらいでいいと思います。
論証集もクオリティが相当に高いと思います。また、論証集はシェアが高いことが結構大切なのですが、予備試験の論文会場で一番多かったのはアガルート論証集だったので、この点も問題ないです。
重要度ランクを講師が授業で指定する予備校もありますが一番大切な自習の速度が著しく阻害されるので論外です。アガルート論証集は初めからランクが書いてあるので、非常に自習が快適になります。アガルート論証集は論証が長いですが、全部覚えなくてもキーワードを意識しながら読めば、意外と本番でも書けます。
(※非法学部だったり、完全初学者の人は講義を受けるのは推奨です)
■短答パーフェクト、択一六法
あとは短答パーフェクトです。
短答はこれをとりあえず回しとけば絶対高得点が取れます。
ただ、ある程度実力がないとそもそも問題文が頭に入ってこず、これを回すのは無理ですので、論文の勉強を頑張ったり基本書読んだりしてください。
あしべつでも悪くはないのですが、絶対あしべつでないと嫌な人以外は短答パーフェクトで十分です。短答パーフェクトの方が圧倒的にコスパいいですし、完璧主義の人があしべつを使う傾向があると思いますが短答を極めても合格可能性は大して上がらないです。
短答パーフェクトで自分の知識の不足を補うためにまとめノートとか基本書で短答の知識をまとめとくのもいいですが、効率が良くないので、択一六法がお勧めです。
ここでの1番のポイントは、ほとんどの場合において予備校の短答講座はいらないと思います。絶対ダメではないですし完全否定するつもりは全くありませんが、短答パーフェクトを回しとけば大丈夫なものをわざわざたくさん時間使って講義を聞く意味があるかは疑わしいし、短答講座のサンクコスト効果で短答パーフェクトに専念できず不合格可能性が高まらないか心配です。
また、どうせ短答パーフェクトはやることになるので、短答講座との両刀で両方中途半端になるぐらいなら、初めから短答講座は受けなくてもいいのかな、と思います。
■過去問回す
過去問回すは基本すぎるので、詳述しません。
過去問は再現答案読むのが非常に勉強になるので、再現答案がたくさん載っているぶんせき本は必要だと思います。私もほぼ全年度のを持ってて重宝しています。
上に述べたのと同じような理由で、予備校の過去問講座は取りたい人は取っても全然いいと思いますが必要不可欠ではないと思います。
自分で解いて再現答案と照らし合わせて分析できるならそれで十分だと思います。
■基本書・百選
短答・論文の勉強は重問・論証集・短答パーフェクト択一六法・過去問を基本ずっと回すのでいいと思いますが、基本書は適宜通読・参照することは必要だと思います。
基本書が予備校本よりもわかりやすいことも沢山ありますし、何よりも基本書の内容を多少なりとも意識してるかどうかでかなりの違いが生まれてきます。
なので初めから「基本書を不要」と頭ごなしに捨てるのは絶対やめた方がいいです。
百選も同じ理由で適宜参照してください。迷信めいているかもしれませんが、百選は持ってるだけで価値があると思います。
■まとめ
・重問・論証集が今の王道。
・基礎講座はそこまで重要ではない。
・短答は、短答パーフェクトを回せるようになればそれでok。過去問講座は多分いらない。
・過去問大事(当たり前)
・基本書・百選は初めから捨てずに、上手に付き合う。
(まだ予備合格段階で、自分の考えの整理としての記事ですので話半分に読んでください)